ゆっくりとした時間
前歯のトラブルは大変でしたが、その後はシュチェチンから旅立つまで、本当にリラックスして過ごすことができました。
何より、ブローシャ一家が私のことを本当に大切にしてくれるんです。
英語がわからなくても、何とかして私に心地いい空間を提供しようと心がけてくれ、お陰でシュチェチン滞在中、不自由な思いをすることも全くありませんでした。
■心地いい空間
また、ブローシャには前々から
「観光には興味はない。貴女の家族とゆっくり過ごしたい」
と言ってあったので、急いで観光に精を出す必要もありませんでした。
というのは、私は過去に一度シュチェチンを観光したことがあり、わざわざ今回もまた観光をする必要がなかったからです。
私は彼らの生活に密着し、一緒に買い物をし、公園でくつろぎ、一緒に食事を楽しむという、ありきたりの日常を過ごしました。
言葉が通じなくて大変だった彼女の娘たち、そのうちの次女イレーナはすっかり私に懐いてくれ、言葉が通じなくても、一緒に庭で遊んでいたりしました。
思春期に入り立てのポーシャは、私との距離をどう取るのか相変わらず悩んでいたようですが、いつもとても優しかったです。
そういうゆっくりとした家族的な時間を過ごすと、ポーランド人の国民性の新たな一面を発見することができます。
観光せずとも、これはこれで、立派な異文化交流だな、と思い、そのような経験ができる自分を幸せに思いました。