パリからリヨン方面へ(6月6日)
パリでは夕方5時頃まで過ごし、その間私は地図も持たずに、人に道を尋ねながら歩き続けました。
パリでは道に迷った記憶しかないのに不思議なもので、少しずつ記憶が甦り、感覚的に歩くことができたんです。
そしてその後、ジェムが車で迎えに来てくれ、一緒に南方面へ移動を始めました。
元々、彼の住む町・アノネーは、リヨンから更に南に60km行ったところにあり、夕方から移動を始めなければ翌日の会社出勤に支障が出るのです。
パリからアノネーまでは車でおよそ6時間、途中高速道路に乗り、サービスエリアで休憩をしながら南下を続け、リヨンの少し手前のホテルでひと晩過ごすことになりました。
流石に6時間もぶっ続けで運転は可哀そうです。
私は助手席でべちゃくちゃお喋りしているだけのいいご身分なのに・・・。
パリにいた時も感じましたが、周りに何もない地帯を高速道路で走り続けると、いかに空が広いか、を実感します。
私は東京に住んでいて、空がこんなに広いと思ったことはありませんでした。
■リヨンの空
ところが、同じ首都でも、パリでは空が無限に広いものだと実感しました。
そして牧草地帯を駆け抜けると、尚更そう思えるのです。
そんな空を見ていると、気持ちが大きくなるような、穏やかになるような、不思議な感覚に襲われます。
私たちは彼の予約した高速にあるホテルに到着し、ホテルで夕食を摂り、その晩はゆっくり休みました。