国民性
私が4ヶ国を訪問した中で、国民性の違いをはっきり見たわけではありません。
私にはどの国の人も優しく、誰と話をしても、全くイヤな思いをしなかったからです。
■旅先で出会った人々
しかし、やはり国民性の差というのは、僅かでも感じるものです。
大まかに言うと、15年前に比べ、どの国も東洋人である私への対応が、柔軟になったように思います。
例えば、パリの人たちはフランス語への誇りが強く、決して英語を話してくれないものでしたが、今では英語がわかる人なら積極的に英語でコミュニケーションをしてくれます。
ポーランドでは、以前の私は相当目立っていました。
白人しかいない国ですから、「何故、東洋人がこんなところに?」という視線を多く投げかけられました。
ところが、現在ではそういうことはない。
仮にまだ東洋人が珍しい存在だとしても、少しずつ、外国人への抵抗感が薄らいでいるようでした。
スペイン人は、とにかく明るかったですね。
言葉が通じなくて、確かに不便ではありましたが、カフェのボーイが大声で客を盛り上げている姿をしょっちゅう見かけました。
また自分も何故かテンションが上がり、街行く団体さんに「Hey!一緒に写真撮らない?」と声をかけてしまったくらいです。
一般に、南国の人は陽気で、北国の人はどことなくクールだと言いますが、国際交流が進む中で、その国民性も変わっていくものだな、と今回は実感しました。