食事のストレス
私はアノネーの彼のフラットで、ちらし寿司を作って食べました。
勿論、それは私の口には合いますし、日本食が大好きなジェムも「完璧!」と言って喜んでくれました。
彼のその言葉に私も率直に嬉しかったのですが、それ以上に、自分が救われた気がします。
というのも、フランスでは終始、食事に関して、何かしらの問題を抱えていたからです。
そもそも、何を頼んでも大きめのお皿に乗っかってくるので、品数を多く頼めないんです。
■サラダ
サラダだけでも、日本だと2~3人でシェアするサイズが一人分として来てしまいます。
どれもボリュームがありすぎて逆に食べれなかったことがストレスで、私は確実に痩せ始めていました。
ヨーロッパの食事は大好きですけれど、毎日サラダ・パン・ポテトと魚料理を続けていると、いい加減にイヤになります。
それに加えて、フランスでは時差ボケが完全に修正されないまま忙しく過ごしていたので、体のリズムを崩し、胃の調子が悪くなりかけていました。
ですから、アノネーで彼のために寿司を作ったようでいて、実は自分のために作った気がします。
ここで完全に調子がリカバリされたわけでもないのですが、アノネーでDVDを観ながら夜を過ごし、普通に家事をし、日本食を食べるという、日本でのありきたりの生活をある程度再現できたことで、旅の継続に必要なエネルギーを十分に補えたような気がしました。