ナイトバスでパニック発作
日付が変わって15日になり、私はブローシャの車で彼女の家をあとにすることになりました。
15年ぶりにブローシャと会って、ただ喜びに浸り、思い出を語り合うだけでなく、新たな出会いが沢山待っており、多くの人々と温かい交流をしながら時は流れていました。
ブローシャとの別れ際、私には特に「寂しい」という気持ちはありませんでした。
今回ポーランドにやってきたことで、ポーランドがうんと身近に感じられるようになり、またすぐに戻ってこられるだろう、という気持ちが生まれたのです。
そして、ナイトバスがバス停に到着してすると、ただただ緊張するだけの時間になりました。
■ナイトバス
私には持病でパニック障害があったのですが、この時、発作が出てしまったのです!
夜中の薄暗いバスの中に乗り込むと、ポーランド人男性しかいませんでした。
また、写真にあるように、バスというよりただの大型車、その中に男性らと共に押し込められた気分になったのです。
人込みが最も苦手な私は、急に怖くなり、息ができなくなりました。
バスが出発してすぐ「降ろして!!」と言いそうになったほどです。
しかし、そんなことはできません。
知らない町で夜中に一人ぼっちで外に放り出されたら、それこそ危険だからです。
私は何とか眠気が来るのを待ち、狭い車内でうつろになっていました。
そして、発作が収まった頃、ベルリンの空港に辿り着くことになったのです。