家庭生活
旅では常にそうですが、できるだけ多くの場所を回ろうとし、それ故よく歩き、現地の料理を楽しんだりと、普段とは全く違う生活をします。
そんな毎日を過ごすのもいいのですが、一方で、旅に出ると、「あちこち行かなくちゃ!」という強迫観念にかられることも多いと思います。
折角、お金をかけてここまで来たのだから、あれこれやらないと元が取れない、と思い込んでしまうのです。
このような経験を多くの人がしていると思いますが、私も旅ではこの手の焦りを感じることがしょっちゅうあります。
ですから、誰かのうちでゆっくり過ごし、普通の家庭生活を送る機会があることは、本当の意味での息抜きになるのです。
■家庭生活
私はそんな家庭生活を、ジェムの家とブローシャの家で送ることができました。
特にジェムの家の場合、彼が仕事に行って私が一人で過ごしていたので、ここぞとばかりに掃除・洗濯をしました。
ちょうど洗濯物が溜まっていたこともあり、それはしなければならないことでもあったのですが、普段自宅でするような洗濯が、やけに楽しかったです。
ブローシャの家では子供たちと庭で遊び、彼女と料理をし、それこそ日本と同じような「休日の自分」でいることができました。
私は普段、家事労働を好んでやる方ではなく、義務的にしか行いません。
しかし、今回はそんなつまらない日常を再現したことで、逆にホっとできたような気がします。